田起こし作業で、結構しんどい手作業になる部分。
畦畔(けいはん)周りの田起こしです。
田起こし作業は、まずトラクターで耕耘作業を行います。田んぼの中のほとんどの土はこれで、田起こし出来ます。
しかし、田んぼの周りにあるコンクリートの畦畔の脇はトラクターでは出来ません。トラクターのロータリーのカバーがコンクリートの畦畔に当たってしまいロータリーの刃がギリギリまでは届かないのです。10〜20cmくらいは空いてしまいます。
また、田んぼ入り口のコンクリート製の斜路の周り、用水の入り口と反対側の出口にある塩ビパイプの周りは塩ビパイプを破損してしまう恐れがあったりでロータリーが近づけず田起こしが出来ないのです。
そういう部分は機械に頼らず、人力で作業です!
道具はコレ。鍬(くわ)とスコップです。画像の鍬は4本爪の鍬でちょっと珍しいかもしれません。鍬といえば平べったい一枚板のものがよく使われいます。この4本爪の特徴は、深く刺さりやすい、鍬からの土の離れが良いところです。サラサラした砂質土は爪の間から土が落ちるので使いずらいでしょう。田んぼの土のような粘性土には合っています。
鍬の隣に出てる白い花の草はシロツメク。実は明治時代にオランダから来た帰化植物です。よっぽど日本が気に入ったのか、日本にすっかりなじんでますよね。
余談ですが、私の畑は黒ボク土なのでこの4本爪の鍬を愛用しています。土の離れが良いのが気に入っています。草の根を取るときなどにも重宝します。重さもあるので土への刺さり具合も良いですね。ちょっと重いですが。
この溝も重要な役割をします。代掻き(しろかき)を行う時に水を入れるのですが、この溝が水路になり早く満遍なく水を貼ることができます。田植え前のトラクターでの代掻き作業でこの溝は埋まってしますのですがね。
用水の出入り口となる塩ビパイプ周りは、特に大きく土を起こします。塩ビパイプの動きを良くし、水の調整をしやすくするとともに、特に排水の塩ビ周りでは水が早く綺麗に切れるようにするためです。
ビフォーアフターの画像です。手前にある塩ビが排水の部分です。どうです、綺麗になったと思いませんか。腰を痛くしながら作業した甲斐があるっともんです。
最後に田起こしが終わった田んぼの全景画像です。ここの田んぼはハッピーヒルを手植えするところです。ハッピーヒルの記事はこちらへ(新しいページを開きます)
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